青梅の街は江戸へ向かう青梅街道の宿場町として発展し、戦前まで養蚕が盛んな織物の町でした。鼠よけで猫が飼われ、どの家でもとてもかわいがられていました。猫との繋がりがとても強い街で、現在も多くの猫のアートやオブジェが街に溢れていることから「西ノ猫町」と呼ばれています。
「西ノ猫町」巡りは青梅駅からはじまります。大正13年に建てられたまもなく築100年を迎える青梅駅の駅舎はレトロ感満載で、駅構内にはレトロな映画看板も飾られています。
駅のロータリーを抜けて少し歩くと「西ノ猫町」のメインとなる旧青梅街道が見えます。この旧青梅街道を(駅を背に)左へ曲がるとレトロな商店街が続いていて、店舗にはさまざまな猫のアート看板やパロディ映画看板が取り付けられています。国登録有形文化財「旧ほていや玩具店」の店舗を過ぎた道路沿いには「昭和レトロ商品博物館」や「昭和幻燈館」もあります。
しばらく歩くと三体の猫の神様が祀られ猫神社として有名な「住吉神社」の参道入り口(大きな鳥居)が見えます。その住吉神社のすぐ手前には、とてもレトロながら現役の都営バスも停まる「住吉神社前バス停 (通称:マリリンモンローのバス停)」があります。木造の待合所には、有田ひろみさんの猫のアートがいっぱい、とてもインスタ映えするスポットです。
さらに住吉神社の参道脇を抜けて歩くと、巨大な黒猫が印象に残る「青梅猫町会館」があり、こちらもフォトスポットとなっています。
また、この旧青梅街道を駅方向に戻る途中、住吉神社の先の「キネマ通り」を右へ入り、道路沿いの猫のパロディ映画看板などを見ながら青梅線の陸橋を渡ったところにある、古民家カフェ「夏への扉」の黒猫アートもとてもキュートです。
昔からこの青梅街道は、家が密集していたこともあり、さまざまな小道が存在しており、いろいろな猫スポットがまだまだ存在します。旧青梅街道と仲通りを結ぶ「雪守横丁」や青梅駅ロータリーから脇に入った「にゃにゃまがり」でも多くの猫アートが掲示されています。
最後に、青梅駅から旧青梅街道の交差点を超えた先には、三日月に腰かけた2匹のねこの看板があるグラスワークスタジオ「Minamo」、さらに坂を下った新青梅街道沿いに、猫地蔵で有名な「常保寺」もあります。
その他「西ノ猫町」の道路沿いには、いろいろな猫のオブジェがあり、また路地にはさりげなく置かれている猫アートのストーンなども散見できますので、のんびり時間を気にせずに猫町の探索をしてみてはいかがでしょう。
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アクセス
青梅/西ノ猫町
東京都青梅市本町~住江町(旧青梅街道周辺)
JR東京駅からJR青梅駅まで80~90分 (中央線快速青梅行または立川駅乗り換え青梅線青梅行)
圏央道 日の出ICより約9㎞、または圏央道 青梅ICより約7㎞