猫好きさんなら一度は訪れたい、関東地方のおすすめ猫スポット(猫のテーマパーク、博物館、美術館、猫島、猫電車や猫駅長、猫にまつわる寺院や神社、猫のオブジェやアート、猫ファッションや猫雑貨のお店、猫のお菓子やスイーツのお店、猫カフェなど)をご紹介します。都会の喧騒を忘れ、心安らぐひとときを過ごしてみませんか?個性豊かな猫をテーマとした癒やしのスポットを厳選してご紹介します。
1.猫スポット巡りの魅力とは?
1)猫との触れ合いがもたらす癒やし効果
首都圏を中心に関東地方には、リアルな猫と触れあえる多くの猫カフェや保護猫施設があります。「猫スポット」というとまず思い浮かぶのが猫との触れ合いができる「猫カフェ」かと思います。猫との触れ合いは、私たちの心に様々な癒やし効果をもたらしてくれます。ふわふわとした毛並みに触れたり、愛らしい瞳で見つめられたりすることで、心が安らぎ、幸福感で満たされるでしょう。猫のゴロゴロという喉の音は、人の心を落ち着かせ、リラックス効果を高めることが科学的にも証明されています。また、猫と遊ぶことで、自然と笑顔が生まれ、ストレス解消にも繋がります。猫は気まぐれな生き物ですが、その自由奔放な姿を見ているだけでも、心が癒やされるものです。猫との触れ合いは、まるでセラピーを受けているかのような、特別な時間を与えてくれます。
2)地域に暮らす猫たちとの出会い
関東地方には、江ノ島や城ヶ島など、都内にもいくつかのエリアで大切に保護されながら暮らす猫たち(いわゆる地域猫)と出会えるスポットがあります。但し、もともと猫と触れ合うことを目的としたスポットではありませんので、人馴れしていない猫たちも多く暮らしています。むやみに触れることはせず、まずは猫の安全や周囲の環境を最優先に考慮することが大切です。警戒心が強い猫には、いきなり近づかず、まずは静かに様子を見て猫の反応を確認し距離を保つなどの配慮が必要です。これらの地域ではエサやりが禁止されているケースが多く、むやみにエサを与えないよう注意してください。栄養バランスが崩れたり、猫が特定の場所に居ついて問題になることがありますので必ずルールを守りましょう。地域猫は、人と猫が共存するための活動の一環として見守られている存在です。自由奔放に暮らす猫たちを遠くから見守る気持ちで優しく接しながら、適切な距離間を保つことが大切です。
3)猫がテーマのアートやオブジェ巡り
猫好きさんにとって、猫がモチーフのアートやオブジェを巡る旅は癒しと発見に満ちています。単なる鑑賞や見学ではなく、「猫とアートの融合」を楽しむことで、新しい視点や魅力を感じることができます。都内では、谷中や青梅の街などで多くのオブジェや猫看板などが見れるほか、美術館や個展など定期的に開催される絵画・彫刻・現代アートを巡るのも楽しみの一つです。谷中にある「ギャラリー猫町」では年間を通じて猫をテーマとした陶芸、絵画、彫刻、写真さまざまなジャンルのアーティストの個展を行っている国内でも珍しい猫専門ギャラリーです。猫のオブジェやアートは、普段は見逃しがちな路地裏やカフェの装飾にも猫が潜んでいるかもしれません。各地にはパブリックアートもありますので訪れてみるのもいいでしょう。また、関東では、夏目漱石(新宿)や萩原朔太(前橋)、大佛次郎(横浜)など猫にゆかりのある小説家や詩人の足跡をたどる旅もお薦めです。猫好きさんにとって、猫のアートやオブジェ巡りは 「かわいい × アート × 癒し」 が詰まった至福の旅になるでしょう。
4)猫雑貨や猫スイーツのショップ巡りで至福の時間を!
関東・首都圏には、猫好きさんが楽しめる猫雑貨&スイーツスポットもたくさんあります。都内を中心にお洒落な猫雑貨を販売するお店や猫をモチーフとしたケーキや和菓子などがいただけるカフェや飲食店が多くあります。猫モチーフのスイーツ(猫型ラテアート、肉球マカロン、猫型パンケーキ、猫プリンなど)を中心に店内も猫雑貨がいっぱいで猫好きさんにはたまらない空間になっています。また、都内には、老舗の猫をモチーフとした和菓子店も多くあり、テイクアウトやお土産選びにも最適です。また、少し変わったところでは、都心のど真ん中(浅草橋)に醸造所をもつベクターブルーイングという会社の猫ラベルが人気の「ねこぱんち」というクラフトビールがあります。猫雑貨のお店も関東全域に人気のお店が多数あり、国内外のアーティストやクリエイターが作る猫雑貨コラボグッズなど一点モノの猫雑貨やアクセサリー探しも楽しみです。神保町の本屋「にゃんこ堂」など猫本専門店巡りなどもお薦めです。また、通販では見かけないローカルでしか購入できないユニークな猫のお菓子などもあり、埼玉の「猫手焼」や千葉の「にゃんだっ手」などを求めに現地を訪れるのも楽しみのひとつです。
5)猫にまつわる神社・仏閣で猫文化や歴史に触れる
関東には、猫にまつわる神社や仏閣が点在しており、招き猫の由来とされる場所や、猫を祀る寺社が多くあります。境内に無数の招き猫が並び圧巻の光景が人気の招き猫発祥の地とされる豪徳寺(東京都世田谷区)や「今戸焼」の発祥地で招き猫発祥の地の一つとも言われる今戸神社(東京都台東区)をはじめ、猫の街・青梅にある住吉神社や常保寺(東京都青梅市)、愛猫などのペット祈願ができる座間神社(神奈川県座間市)、猫返し神社として有名な阿豆佐味天神社(東京都立川市)、眠り猫が有名な日光東照宮(栃木県日光市)などなど。古い猫塚などがあるお寺もあります。これらのお寺や神社では猫の石像や招き猫のオブジェがあり、猫の御朱印やお守りも人気です。猫との由来や歴史も学べ、猫好きにさんにはたまらないスポットです。
2.関東の猫スポットエリア 6選
1)浅草エリア ”下町情緒あふれる浅草の猫めぐり”
海外の観光客にも人気の浅草ですが、まずは訪れやすい都心エリアからご紹介します。浅草駅を起点に吾妻橋西詰にはかわいい招き猫のオブジェ「そらちゃん」がいます。東京スカイツリーをバックにまずは記念撮影を。そこから徒歩約15分の場所にある招き猫の発祥の地ともいわれる「今戸神社」へ向かいます。ペアの招き猫像や境内にあるたくさんの猫のオブジェも必見です。そこから10分程度の場所には、触れ合い型の保護猫カフェ「浅草ねこ園」でまったりとした時間も過ごせます。猫の和スイーツでひと休みするなら甘味処 「浅草梅園」がおすすめです。お土産には、老舗「和泉屋」の猫せんべいはいかがでしょうか。浅草から少し足を延ばして東京スカイツリーへ向かえば、猫の洋菓子「シャトロワ」や「どんぐり共和国のネコバス」、「BE@RBRICK招き猫」などの個性的なお店を訪れることもできます。


2)吉祥寺エリア ”お洒落な吉祥寺でほっこり猫散歩”
新宿駅から中央線で15分程度で訪れることができる吉祥寺駅周辺は、毎年「吉祥寺ねこまつり」が開催されるほど猫とゆかりがあり、街もとてもお洒落なエリアです。まず訪れたいのが、駅から徒歩約7分の中道通り商店街にある「吉祥寺プティット村」。猫カフェ「てまりのおうち」をはじめ、ティールーム、雑貨・アクセサリ店、イベントスペースなどの集まった複合施設で、ファンタジーな猫のモチーフがちりばめられた絵本の世界がそのまま再現されたようなアミューズメントスポットになっています。また、中道通りにある「ネコセカイ吉祥寺本店」は猫のフード&ペット用品・ネコ雑貨といった猫一色のお店です。近隣には、2025年3月オープンの「猫カフェMOCHA吉祥寺店」があります。駅の反対側は、井の頭公園が広がっていて三鷹の森ジブリ美術館や貴重なベンガルヤマネコ(アムールヤマネコ)が観察できる「井の頭自然文化園」もあります。駅ビルのアトレ吉祥寺には猫モチーフの洋菓子店「シャトロワ」もありますので、お土産にいかがでしょう。最後に新宿へ戻る途中の高円寺駅北口の中通り商店街(セントラルロード)には、猫雑貨&猫ギャラリーの「猫の額」というお店もありますので立ち寄ってみてはいかがでしょう。時間があれば、新宿駅東口の飛び出す看板で話題のクロス新宿ビジョン「新宿東口の猫」も見てみてください。

3)豪徳寺・三軒茶屋エリア ”招き猫発祥の地とローカルな招き猫電車”
小田急線「豪徳寺駅」から招き猫の聖地巡りはスタートです。豪徳寺駅の近くには、かわいい「幸福の招き猫電車」(運転時刻表)が走る東急世田谷線の「宮の坂駅」もあります。この電車は、三軒茶屋から下高井戸間を走っていて、車体全体に招き猫があしらわれていて猫耳もついています。車内のつり革も招き猫になっていいたりと猫好きさんにも大人気です。豪徳寺駅周辺の「山下・豪徳寺商店街」には招き猫ゆかりのお店がたくさん並んでいます。老舗の招き猫の和菓子店「東肥軒」や宮の坂駅近くの「まねきねこどら」が有名な「まほろ堂 蒼月」はテイクアウトやお土産にも最適です。「豪徳寺」の最寄り駅は世田谷線の宮の坂駅ですが、豪徳寺駅からも徒歩で10分ほどで着くことができます。海外観光客にも大人気の無数の招き猫がずらりと並ぶ光景は圧巻です。世田谷線で三軒茶屋へ向かう途中駅「西太子堂駅」の近くには猫の本専門店「Cat’s Meow Books」もあります。猫カフェでまったり過ごしたい方は、三軒茶屋駅近くの「猫喫茶 空陸家 plus三軒茶屋店」がおすすめです。


4)谷中エリア ”下町情緒あふれる谷根千エリアを巡る猫旅”
谷根千(谷中・根津・千駄木)エリアの猫スポット巡りのスタートは、「日暮里駅」。周辺には地域猫も暮らす谷中霊園があります。駅から数分歩くとドラマのロケ地などでも有名な「夕焼けだんだん」と昭和の情緒漂う「谷中ぎんざ商店街」が見えてきます。商店街には、猫雑貨や猫にちなんだお菓子屋さんや猫カフェなどもありディープな猫スポットとなっています。猫雑貨なら、「ねこあくしょん」や「布風船」、猫と触れあうなら「ネコリパブリック東京谷中」や路地を少し入ったカフェ併設の「谷中 宿木カフェ」で。ユニークな猫のしっぽをモチーフとした焼きドーナッツ専門店「やなかしっぽや」も猫好きさんに有名です。徒歩で少し移動した谷中の閑静な住宅街には、猫の専門ギャラリー「ギャラリー猫町」がありゆっくりとアートな時間も過ごせます。また、千駄木方面では、千駄木駅前の団子坂下の交差点から三崎(さんさき)坂を上がったところに「招き猫谷中堂とカフェ猫衛門」が同じ長屋風なレトロな建物に並んでありますのでぜひまったりした時間を求めてぜひ訪れてみてください。

5)青梅エリア ”レトロの街・青梅で出会う猫の足あと”
東京駅から中央線(青梅線直通)電車に揺られ概ね1時間30分ほどで、レトロと猫の街「青梅」を訪れることができます。青梅の街は江戸へ向かう青梅街道の宿場町として発展し、現在も多くの猫のアートやオブジェが街に溢れていることから「西ノ猫町」とも呼ばれています。駅近くには、「にゃにゃまがり」と呼ばれるくねくね曲がった猫の小道があったり、「雪守横丁」という路地には猫のアートやのパロディ看板が民家の壁沿いに掲示されています。駅を出てすぐの旧青梅街道沿いにはレトロな商店街が続いていて、店舗にはさまざまな猫のアートやオブジェがあり、ユーモラスな猫のパロディ映画看板も大変楽しめます。街道沿いの「昭和レトロ商品博物館」や「昭和幻燈館」などでも猫アートの鑑賞ができます。猫神社として有名な「住吉神社」や猫地蔵猫入り涅槃図入り涅槃図がある「常保寺」、青梅猫町会館の大きな猫の外壁オブジェなども必見です。

6)横浜・三浦・湘南エリア ”港町と古都の猫スポットと地域猫との出会い”
まずは横浜でお薦めしたいのが、みなとみらい線「元町・中華街駅」周辺の猫スポットで、駅から歩いて行ける港の見える丘公園には、愛猫家であった同氏の「大佛次郎記念館」があり常時50点以上の猫の置物やオブジェなどが展示されています。近くには、「ヨコハマ猫の美術館」(*開館日要確認)もあります。坂を下った元町商店街には、猫デザイングッズのお店「HIKOSEN CARA」があります。横浜駅から相鉄線方面では、乗車で30分程度のゆめが丘駅前にある相模鉄道のイメージキャラクターの「そうにゃんぱーく」があり子供連れには最適です。途中の二股川駅にはグッズショップもあります。地域猫と触れあうなら横浜から横須賀線で鎌倉経由江ノ電で「江の島」や京急線で三崎口まで行き「城ヶ島」を巡ってみるのもよいでしょう。猫カフェや猫雑貨が目的なら鎌倉がおすすめです。鎌倉駅東口から鶴岡八幡宮まで続く「小町通り」の周辺には、猫グッズや猫カフェのお店があり、鎌倉の散策がてら訪れてみてはいかがでしょう。

3.猫スポット選びのポイントと留意点
1)猫カフェ選びのポイント
関東全域の主要都市には、数多くの猫カフェや猫と触れあえる保護猫施設があります。駅近やショッピングセンター内などアクセス性が優れた大手チェーン展開している猫カフェや古民家を利用した自然溢れる地域で営業している猫カフェもあります。それぞれの猫カフェでは、猫と触れ合うための様々なサービスを提供しています。猫のおやつをあげたり、猫と遊んだり、猫の写真を撮ったりすることができ、ランチなどを提供している本格的なカフェが併設されているお店もあります。自分に合ったサービスを提供している猫カフェを選びましょう。料金体系や営業時間、予約の有無なども事前にホームページなどで確認しておくと良いでしょう。保護猫施設によっては猫の譲渡会などが定期的に開催されていますのでチェックしてお出掛けください。猫のおやつについては、持ち込みが禁止されている場合がありますので事前に確認しましょう。
2)猫スポット巡りのエリア選び
前述したように、猫スポットといっても猫カフェだけでなく、猫のテーマパーク、博物館、美術館、猫島、猫電車や猫駅長、猫にまつわる寺院や神社、猫のオブジェやアート、猫ファッションや猫雑貨のお店、猫のお菓子やスイーツのお店・・・など多岐に渡ります。また、都心や首都圏周辺エリア以外に群馬・栃木・茨城など北関東エリアなど一口に関東といってもとても広いので、自宅や宿泊地からのアクセス性や所要時間を十分に考慮して、上記のおすすめエリアなども参考に地域を限定して計画的に猫スポット巡りをすると良いでしょう。猫スポットによっては、猫に関するイベントを開催している場合があります。猫の写真展や、猫の譲渡会など、様々なイベントに参加してみるのも良いでしょう。
3)猫スポット巡りで持参したいもの
・猫用おやつ(許可されている場合)
猫と仲良くなるための必須アイテム。ただし、猫カフェによっては持ち込みが禁止されている場合があり、アレルギーを持っている猫もいるので施設に事前に確認しましょう。猫用おやつを選ぶ際には、猫の健康に配慮した安全なものを選びましょう。添加物や着色料が含まれていない、自然素材で作られたおやつがおすすめです。猫用おやつを与える際には、与えすぎに注意しましょう。猫用おやつは、猫とのコミュニケーションを深めるためのツールとして、施設のルールを守り、猫の健康に配慮して使用することが大切です。また、地域猫にはそのエリアのルールを必ず守ってあげてください。
・スマホ・カメラ
可愛い猫たちの姿やアートスポットを写真に収めましょう。猫スポットでの思い出を記録するために、スマホ・カメラは必須アイテムです。屋内の猫カフェなどで使用する際は、フラッシュ撮影は猫の目に負担がかかるので控えましょう。猫は強い光に弱いので、フラッシュ撮影をすると、猫の目を傷つけてしまう可能性があります。インスタ映えするかわいい猫スポットもたくさんありますので、ぜひベストショットを撮って猫好きさんや仲間とシェアしてみてください。
・ウェットティシュ
猫カフェや地域猫スポットで猫と触れ合った後や、食事の前などに手を拭くのに便利です。猫スポットでは、たくさんの猫と触れ合う機会があります。猫と触れ合った後は、必ず手を洗いましょう。ウェットティッシュは、手軽に手を清潔に保つことができるので持ち歩くと便利です。ウェットティッシュを選ぶ際には、アルコールが含まれていないものを選びましょう。アルコールは、猫の皮膚を刺激する可能性があります。
4.まとめ
関東には、猫好きさんにはたまらない魅力的なスポットがたくさんあります。猫たちとの触れ合いを通して、日々の疲れを癒やし、心豊かな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。猫カフェで可愛い猫たちと戯れたり、猫雑貨店で猫モチーフのアイテムを探したり、猫神社で猫にまつわる由来を学んだり、猫アートやオブジェを鑑賞したりと様々な楽しみ方があります。猫スポット巡りは、猫好きさんにとっては至福の時間となるでしょう。それぞれのスポットには、個性豊かな猫たちがいたり、様々な出会いが待っています。猫たちとの触れ合いや猫にまつわるアート作品や歴史などを通して、これまで体験したことのない新たな発見をしに「猫スポット巡り」に出掛けてみませんか。